良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)。誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝えます。
夏葉社の名前を最初に知ったのは「冬の本」を手に取った時だと思います。84人の方が書かれた84の本のお話。書かれている人も豪華でしたし、読んでいて楽しかったのを覚えています。出版社を一人で切り盛りされているんですね。聞いたことがあるようなないような(笑)島田代表のエッセイ兼書評のような感じで確かに電車のなかで合間に読むのにちょうど良い内容だったと思います。お子さんのお話が微笑ましかったです^^気になる作品も何冊かあったので手に取ってみたいと思います。
<青春出版社 2023.5>2024.10.22読了