剛ちゃんの舞台を観に行ってきました。
こちらの会場は初めてです。去年開業したばかりなんですね。
私は6列目の端っこでした。端でも演者さんの顔がしっかり見えるいい席でした。
公演中なのでネタバレはたたみます。
登場人物は9人。配達員さん、役場に勤める男、その妻、妻の父、父のヘルパー、スナックのママ、ママの娘、ママの彼氏、駐在所の警察官。
役場の前のベンチあたりで9人が会話を繰り広げていき、物語が進んでいきます。
物語はシンプルだったけど、9人がそれぞれに抱える事情がとてもリアルで胸が痛くなるシーンがたくさんありました。役場に勤める男は花火大会を中止にするかどうか、上司と街の人の間に挟まれて仕事が大変で、妻は嫌いだった父の介護をすることになり、ヘルパーは介護の仕事に対して鬱屈としていて、父は父で人に迷惑をかけているのが分かっているから死にたいと思っていて、ママは病気で娘は生きることに意欲がない。
そんなことを話し合っていたり、言い合ったりしている中でも、配達員さんは黙々と荷物を運び続ける。転んで怪我をしても、熱中症で倒れても、差し歯が取れても(笑)終わらないからと荷物を運び続ける。そしてスマホからはひっきりなしに着信が来る。きっと再配達の電話。「メシくらい食べさせてくださいよ!」って台詞がとてもリアルだったな…。行っても行ってもいなくて荷物を何度も投げるシーンとか、なんかごめん…って思いました(笑)でも投げてるのは割れ物じゃないって言うのが一応ちゃんとしている←パンフレットに指を切断したけど荷物を運び続けた人がニュースになっていたって書かれていて、それ本当?と思ったけど調べたら1年半前にあった出来事みたいですね。そのくらい配達員さんの仕事は過酷なのだと読んだ後観るとなおのこと感じました。
配達員さんとヘルパーさんの10円の攻防はお昼も夜も面白かったけど(笑)私は見知らぬ人に10円は渡せないし、もらったら返さなきゃと思うよ…。配達員さんの方が私は近いかな。まあ勝手に17時に会うと決めて勝手に20分待ってるって言うのはどうかと思うけど(笑)
ヘルパーさんは何だか胡散臭そうだったけど(笑)父親をちゃんと介護していてヘルパーとしてはちゃんとしてるのかなと思ったけど、その娘と関係を持っているようでそれが分かってからはちょっと気持ち悪いと思ってしまったかな。ただ、もっと気持ち悪いと思ったのはその娘と夫の方。父親の介護のせいか情緒不安定になってヘルパーさんと関係を持つことで何とか生きている妻とそれを全部知っている夫。ヘルパーさんも言っていたけど本当に、気持ち悪いと思ってしまった。夫婦ってなんなんだろう…。認知症気味のお父さんはヘルパーさんを財布を盗んだ犯人扱いをしているし、面倒くさそうな人だなと思っていたけど、人に迷惑をかけて生きているのは分かっている。歩道橋の上から飛び降りようとして30分立っていたけど死にきれなかったというセリフにもリアルさを感じました。
ママの娘が自分はからっぽで、なんで生きているのかどうして生きているのか分からないというのも何だか気持ちがとてもよく分かったし、だんだん胸が苦しくなっていきました。
ただ、ママとその彼氏のケンカについてはよく分かりませんでした(笑)パンフレットでここで数人泣いてくれたらみたいなことが書いてあってけど、いや、泣く意味が分からない←
飼っているペットが殺される事件は犯人がヘルパーさんだったわけだけど、仕事が辛いからと言って決して許されることではないけど、でも、ヘルパーさんの仕事に対する心の叫びはきっと誰しもが持っているものだろうなと思うと辛くて。
配達員さんも大変だと思うけど「自分は荷物を運ぶだけ」っていうセリフが何だかかっこよかったです。息子のシゲルからカブトムシが脱皮したところを見たと興奮して電話をしてきたのに対して「すげぇじゃん!」って言うのはとってもいいお父さんなんだろうなとも感じて。
とりとめのない感想になったけど、とりあえず配達員さんと介護職の方には優しくしようと強く心に誓いました(笑)
観終わった後に一人一人の登場人物について考えさせられる、余韻の残る作品でした。
役場の前のベンチあたりで9人が会話を繰り広げていき、物語が進んでいきます。
物語はシンプルだったけど、9人がそれぞれに抱える事情がとてもリアルで胸が痛くなるシーンがたくさんありました。役場に勤める男は花火大会を中止にするかどうか、上司と街の人の間に挟まれて仕事が大変で、妻は嫌いだった父の介護をすることになり、ヘルパーは介護の仕事に対して鬱屈としていて、父は父で人に迷惑をかけているのが分かっているから死にたいと思っていて、ママは病気で娘は生きることに意欲がない。
そんなことを話し合っていたり、言い合ったりしている中でも、配達員さんは黙々と荷物を運び続ける。転んで怪我をしても、熱中症で倒れても、差し歯が取れても(笑)終わらないからと荷物を運び続ける。そしてスマホからはひっきりなしに着信が来る。きっと再配達の電話。「メシくらい食べさせてくださいよ!」って台詞がとてもリアルだったな…。行っても行ってもいなくて荷物を何度も投げるシーンとか、なんかごめん…って思いました(笑)でも投げてるのは割れ物じゃないって言うのが一応ちゃんとしている←パンフレットに指を切断したけど荷物を運び続けた人がニュースになっていたって書かれていて、それ本当?と思ったけど調べたら1年半前にあった出来事みたいですね。そのくらい配達員さんの仕事は過酷なのだと読んだ後観るとなおのこと感じました。
配達員さんとヘルパーさんの10円の攻防はお昼も夜も面白かったけど(笑)私は見知らぬ人に10円は渡せないし、もらったら返さなきゃと思うよ…。配達員さんの方が私は近いかな。まあ勝手に17時に会うと決めて勝手に20分待ってるって言うのはどうかと思うけど(笑)
ヘルパーさんは何だか胡散臭そうだったけど(笑)父親をちゃんと介護していてヘルパーとしてはちゃんとしてるのかなと思ったけど、その娘と関係を持っているようでそれが分かってからはちょっと気持ち悪いと思ってしまったかな。ただ、もっと気持ち悪いと思ったのはその娘と夫の方。父親の介護のせいか情緒不安定になってヘルパーさんと関係を持つことで何とか生きている妻とそれを全部知っている夫。ヘルパーさんも言っていたけど本当に、気持ち悪いと思ってしまった。夫婦ってなんなんだろう…。認知症気味のお父さんはヘルパーさんを財布を盗んだ犯人扱いをしているし、面倒くさそうな人だなと思っていたけど、人に迷惑をかけて生きているのは分かっている。歩道橋の上から飛び降りようとして30分立っていたけど死にきれなかったというセリフにもリアルさを感じました。
ママの娘が自分はからっぽで、なんで生きているのかどうして生きているのか分からないというのも何だか気持ちがとてもよく分かったし、だんだん胸が苦しくなっていきました。
ただ、ママとその彼氏のケンカについてはよく分かりませんでした(笑)パンフレットでここで数人泣いてくれたらみたいなことが書いてあってけど、いや、泣く意味が分からない←
飼っているペットが殺される事件は犯人がヘルパーさんだったわけだけど、仕事が辛いからと言って決して許されることではないけど、でも、ヘルパーさんの仕事に対する心の叫びはきっと誰しもが持っているものだろうなと思うと辛くて。
配達員さんも大変だと思うけど「自分は荷物を運ぶだけ」っていうセリフが何だかかっこよかったです。息子のシゲルからカブトムシが脱皮したところを見たと興奮して電話をしてきたのに対して「すげぇじゃん!」って言うのはとってもいいお父さんなんだろうなとも感じて。
とりとめのない感想になったけど、とりあえず配達員さんと介護職の方には優しくしようと強く心に誓いました(笑)
観終わった後に一人一人の登場人物について考えさせられる、余韻の残る作品でした。