東大×京大×マッキンゼー式「意思決定の授業」
本書は、私がいま、京都大学で二十歳前後の学生に教えている「意思決定の授業」を一冊に凝縮したものです。今後、カオスの時代を生きていく若い世代にいちばん必要なのは、意思決定の方法を学ぶことであり、決断力を身につけることです。もう過去のやり方は通用しないし、人生のレールみたいなものもなくなってしまいました。「答え」は誰も教えてはくれません。となれば、自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていくしかないのです。
仕事をどうするか、家庭をどうするか、人生をどうするか? この本で私と一緒に「自分で答えを出すための思考法」を学んでいきましょう。きっと、あなたの人生を変える授業になるはずです。
京都大学で「起業論」の授業を受け持っていた著者さん、学部別の割合を見ると、医学部の学生が最も授業を受けていることを知ります。将来は医師となり順風満帆に生きていくであろう医学生がなぜ自分の授業を受けるのか、それは医学生がこのまま医師免許を持っても順風満帆で安泰であると考えていないから。
学生たちに「武器」を持たせるために著者さんが書かれた1冊、10代20代に向けて書かれた本ですが、社会人としてもとても勉強になる作品でした。「知識・判断・行動」の大切さ、プロフェッショナルではなく、エキスパートを目指せ。先生の想いが詰まっていました。
本書でよく登場するディベートですが、中学生の時に授業でやったことがあります。私はとても苦手でした。多分今も苦手だと思います。でも理詰めで問われてちゃんと答えられると強いですよね。私もそうなりたい。コモディティ化しないように、頑張っていきたいです。
<星海社 2011.9>2024.10.10読了