新版 思考の整理学 (ちくま文庫)
外山滋比古
筑摩書房
2024-02-13


アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?
自らの体験に即し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
考えることの楽しさを満喫させてくれる一冊。

初版は1983年だそうです。私が生まれる前から現在でも売れ続けているこの作品。ずっと気になっていましたがようやく手に取りました。
冒頭から身につまされたというかなんというか^^;現代の勉強について書かれていました。現代といっても40年以上前なんですけど、それでも変わっていないのだなと思いました。子どもは敷かれたレールに沿って教科書があり試験があり進学があって。そのまま行くと優秀なグライダーにはなれるけど、優秀なグライダーほど危険な飛行機を選ばないというのはなるほどなと思いました。大人に言われるがまま優秀でも、自分が考えて行動するということに関しては優秀とは限らないというのはいまにも通ずるなと思いました。
本当に、大人になってからもっと勉強したいという欲が沸いてくるんですよね…。
とにかく色んなことをメモして、煮詰まったら寝て、自ら学ぶということを忘れないようにしようと思いました。
印象的だったのは他分野との接触や混在を大事にしていく事ですかね。その分野ばかりやってきた人がようやく見つけた答えは別の分野では当たり前のことだったりする。いろんな人たちと関わり、コミュニケーションを取って言ったらどちらも世界が広がるんだなということが分かりました。
長く語り継がれている理由が分かりました。

<筑摩書房 1986.4>2024.10.10読了