芦屋の定食屋で働く海里には、憧れの人と新たな舞台に立つ夢ができた。そんなある日、彼は事故で視力を失った女性、瞳と出会う。一方店長の夏神には、昭和のレシピ再現にまつわる取材依頼が舞い込み……。

シリーズ第13弾です。海里は憧れの人と舞台に立つ夢を持ち修行中で、毎週水曜日に朗読を行っているバーの手伝いをしています。飲食店というところは変わらないので接客等はお手の物になっているのが凄いなぁと思いました。そのバーへ朗読を聞きにやってきた瞳という女性。盲目の人の介助をしたことがない海里は戸惑い、善意でやったと思った行動を「優しい差別」と言われうなだれます。難しい問題だなと思いました。人によって答えは様々で、正解はないと思うし…
一方夏神さんにも転機が。取材依頼を受けて新聞にレシピと顔が掲載されることに。こちらはいつか何かが起きたりするのだろうか。でも、夏神さんが一歩を踏み出せたような気がして良かったです。
今回登場した幽霊さんは優しい素敵な人でした。花嫁姿はいつか読者も見ることが出来るのかな…。楽しみです。

<KADOKAWA 2019.12>2024.10.6読了