「君たちは、自分の力で、世の中を変えていけ!僕は日本の未来に期待している。支援は惜しまない」
2019年8月に、病のため夭逝した瀧本哲史さん。ずっと若者世代である「君たち」に向けてメッセージを送り続けてきた彼の思想を凝縮した"伝説の東大講義"を、ここに一冊の本として完全収録する。スタジオ収録盤にはないライブ盤のように、生前の瀧本さんの生の声と熱量の大きさ、そしてその普遍的なメッセージを、リアルに感じてもらえると思う。さあ、チャイムは鳴った。さっそく講義を始めよう。瀧本さんが未来に向けて飛ばす「檄」を受け取った君たちは、これから何を学び、どう生きるべきか。この講義は、君たちへの一つの問いかけでもある。

以前読んだ「僕は君たちに武器を配りたい」にとても勇気を頂いたので、もっと瀧本さんの著作を読みたいと思って手に取りました。2012年に10代20代向けに語られた講義を収録されたものだそうです。2012年は私も20代だからその時に聴いていると思って読みました(笑)話している内容は多岐にわたっていて読んでいるだけでもとても面白かったです。以前読んだ本の内容についても書かれていてそう言ってた!とも思いました。自分のことは自分で考えて生きていくしかないとおっしゃっていましたが、その一人一人が確固たる意志を持ち、前に進んでいけたのなら日本は変わることが出来るんですよね。力がみなぎってくるような講義でした。
8年後の2020年6月30日にまた逢いましょうとおっしゃっていました。その前の年に瀧本さんが亡くなられ、当日はコロナ禍真っただ中で、瀧本さんもまさかこんな未来が待っているとは思っていなかっただろうな。それでも講義を受けた人はきっとこの日に思いをはせたはずです。これからの日本の未来に、私も期待したいです。

<星海社 2020.4>2024.9.28読了