ついに迎えた1月2日、箱根駅伝本選。
中継を担う大日テレビのスタッフは総勢千人。
東京~箱根間217.1kmを伝えるべく奔走する彼らの中枢にあって、プロデューサー・徳重はいままさに、選択を迫られていた――。
テレビマンの矜持(きょうじ)を、「箱根」中継のスピリットを、徳重は守り切れるのか?
一方、明誠学院大学陸上競技部の青葉隼斗。
新監督の甲斐が掲げた「突拍子もない目標」の行方やいかに。
そして、煌(きら)めくようなスター選手たちを前に、彼らが選んだ戦い方とは。
全てを背負い、隼斗は走る。
下巻は上巻以上に引き込まれてあっという間に読み終わりました。
1区から10区までを丁寧に書かれていて選手たちの攻防も面白く読みました。
学生連合の選手たちのドラマ、強豪校たちのドラマ、細部にまで渡った内容に読んでいるこちらも胸が熱くなりました。
一人一人の箱根にかける思いが読者に、そして辛島アナウンサーを通して視聴者にも伝わって良かったなぁと思います。実際の映像もそうなんですけど、給水のシーンっていいんですよね…。
今回は9区の浩太のシーンと10区の隼人のシーンが良かった…。監督のことすっかり忘れてましたよ(ひどい)甲斐監督が説得したのでしょうか。友介の言葉も良かった。隼人の気持ちがちゃんと伝わっていてよかったです。そして安愚楽選手が友介のことを当時「ママ」と言った事情も分かって良かったです。許せないけど←「俺たちの箱根駅伝」というタイトルの回収もされましたね。
テレビ中継の裏側を知ることが出来たことも良かったですけど、学生連合チームを邪険に扱うシーンが多くて辟易しました。あんな感じなのかなって思ってしまいます。でも思い返せば、今年の箱根駅伝の1区も、学生連合は順位が付かないからって2位集団に大差をつけて走っていたのに、いないかのように実況していたシーンがありましたよね。それで腹が立ったことを思い出しました。
箱根駅伝にお笑い芸人なんていらないです。あの人のコメントが終始腹が立ちました。でも、イチ視聴者としてはあんな感じなのかな…。私は学連選抜も学生連合もいらないとか邪魔なんて思ったことは無くて。チームとしては出場できなくても、学生連合でなら出場できる可能性のある選手がたくさんいるわけで、それで名を轟かせてほしいという気持ちもあります。
改めて2008年の箱根駅伝の学連選抜チームの強さを思い出したし、2004年の箱根駅伝で5区を走り、金栗四三杯(MVP)に選ばれたのが学連選抜チームの選手だったことも思い出しました。
話がそれましたが(笑)箱根駅伝が好きな人に読んで欲しい作品です。
<文藝春秋 2024.4>2024.9.1読了



箱根駅伝でワード検索したら、他にも沢山記事や本が出て来て、苗坊さんがお好きでお詳しいのが伝わって来ました。
凄く良い内容で、私の今年のベストに(1年遅れになっちゃいますが)入れます。
https://latifaa.hatenablog.com/entry/2025/08/18/111945