「あなたの食べたいもの、なんでもお作りします」恋人に二股をかけられ、傷心状態のまま北海道・札幌市へ転勤したOLの千春。仕事帰りに彼女はふと、路地裏にひっそり佇む『くま弁』へ立ち寄る。そこで内なる願いを叶える「魔法のお弁当」の作り手・ユウと出会った千春は、凍った心が解けていくのを感じて――?おせっかい焼きの店員さんが、本当に食べたいものを教えてくれる。おなかも心もいっぱいな、北のお弁当ものがたり!

以前北海道ローカルでドラマ化されていて、気になったので読んでみました。
札幌が舞台ということでちょこちょこ出てくる聞き慣れた駅名にニヤニヤしながら読んでいました^^
出てくるお弁当はとても美味しそうで、4話からなる連作短編でしたけどどのお話も好きでした。
ただ、お弁当屋さんの常連とはいってもこんなにお弁当屋さんで起きる諸々に遭遇するだろうかとか変に冷静になってしまってちょっともったいなかったです(笑)
千春に対しての最初の行動とか、イチお弁当屋さんがそこまでしてくれるかなぁとか。なんて言ってたら物語は進まないんですけど(笑)それでもやっぱり千春というよりはユウの人柄が素敵で読み進めて言った気がします^m^もう一人の常連の黒川さんも素敵な面白い人だし、これからどんな展開になるのか楽しみです。と言っても最新刊のあらすじを読んでしまって盛大なネタバレを浴びてしまったんですけど^^;
ところで、こちらのお弁当屋さんは豊水すすきの駅の最寄りなんですね。ドラマではそのお弁当屋さんは反対側の桑園駅近くにありましたけど(笑)住んでいた場所にめちゃくちゃ近いところで撮影していたので驚いた記憶が。近くでドラマロケしますっていうチラシも入っていたんですよね。まあ、もちろん撮影しているところには遭遇できませんでしたけど。

<KADOKAWA 2017.5>2024.7.11読了