兵庫県芦屋市。夜から朝まで営業中の定食屋「ばんめし屋」は、
元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで元気に営業中。
急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は三人での京都旅行を提案する。
京都では、海里の俳優時代の後輩・李英(りえい)も合流。
彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。
後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり……。
シリーズ7冊目です。
最初に社員旅行ということで3人は京都へ。終始楽しそうな3人を読んでいてこちらまで幸せな気持ちになりました。でも、夏神さんは楽しいだけではない想いも抱えていましたね。まあ、大切な人を失っている過去があるから、なおのことそう思うのかもしれないけど、それでも私は海里の言っていることの方が前向きだし好きでした。
そして、李英君のバイト先でお手伝いに行ったら黒猫の幽霊と出会い、飼い主だった人を探すことに。こちらも切ない話でした。事故に巻き込まれて亡くなるのは物語でも読んでいて辛いです。大好きだった猫とまた一緒になれて良かった。いいお話でした。最後のロイドのおまけも可愛かった。何だか一人でできるもんみたい…(笑)
<KADOKAWA 2016.12>2024.7.9読了