レーエンデ国物語 夜明け前
多崎礼
講談社
2024-04-16


あなたを愛しています。
兄妹は互いを愛していた。きっと、最期のときまで。
四大名家の嫡男・レオナルドは佳き少年だった。
生まれよく心根よく聡明な彼は旧市街の夏祭りに繰り出し、街の熱気のなか劇場の少女と出会う。
――そして、真実を知り、一族が有する銀夢草の畑を焼き払った。
権力が生む欺瞞に失望した彼の前に現れたのは、片脚を無くした異母妹・ルクレツィアだった。
孤島城におわす不死の御子、一面に咲き誇る銀夢草、弾を込められた長銃。
夜明け前が一番暗い、だがそれは希望へと繋がる。

革命の話をしようと言う言葉から始まるこちらのシリーズ。全5巻なので、今回も英雄たちは哀しい結末を迎えるのだろうな…と思いながら読み始めるので本当にいつも読んでいて辛かったです。
革命をせず、イザベルとレオナルドとルクレツィアが穏やかに毎日を過ごすことが出来ていたのなら、どんなに良かっただろう…。何度もそう思いました。
兄妹の絆はそれぞれの正義のために歩み始めても決して崩れることはなかった。愛しているから、信じているから殺した。…辛い。妹の人生が辛い。今回もたくさんの犠牲者が出ました。そして2人の正義が報われるにはまだ時間がかかりそうで。次回の最終巻で、今までの英雄たちが報われるときが来るのか。最後の最後こそハッピーエンドで終わってほしいです。

<講談社 2024.4>2024.7.4読了