塙保己一とともに 続
堺 正一
はる書房
2010-11-01


平家琵琶にはじまり、その後は音曲だけでなく鍼按にもすぐれた才能を発揮した盲偉人と呼ばれる人たち。その中でも塙保己一は立志伝中の人物としてとくに知られている。現代で言うところの“落ちこぼれ”であった盲少年(後の保己一)が、ついには最高位の総検校にまで出世を遂げることができたのはなぜか。盲偉人ら先人たちが歩み、何百年もの歴史の中で培った盲人社会の伝統と自助の精神が、保己一とそれに続く人びとを生んだ。塙保己一とともに日本の盲人史をたどる。

続編です。今回は塙保己一自身のお話というよりは盲人の歴史が細かく描かれていたような気がします。目が不自由な人に対しての呼び方や、その方々がどのように生きてきたのか、その方々が生きていくために奔走した人々、のことなどが書かれています。
最後にゆかりのある方々が羅列されています。名前を初めて知った方も多く、知っていかなければならないと感じました。

<はる書房 2010.11>2024.7.2読了