怪力の可愛いお姫さまシェーラ、気の弱い魔法使いの男の子ファリード、泥棒の親分だった少年ハイルは再び出会い、最後の戦いへと向かう…。闇の魔人を倒し、石になった王国を救えるのか?

ついに最終巻です。あっという間だったなぁ…面白かったです。
始めは子どもだけで旅をするなんて大丈夫なのか?なんて思ってしまいましたが、シェーラとファリードとハイルはお互い支え合って助け合いながら成長していっていました。
最後の戦いでシェーラひめが自分一人で行こうとしたとき、誰よりも先に引き留めたのはファリードで、挿絵が1ページ丸々だったのですが、ファリードがシェーラひめより背が高くて、前からだったのかもしれないけど、色々自身のことを乗り越えて成長したファリードを映し出しているような気がして、何だかじわーっとしたんですよね。
ハッサンとミリアムもお互いのことがちゃんと分って良かった。サウードもいい人になって良かった。
大団円でした。
そして、新シリーズもあるんですよね。こちらはシェーラひめとファリードの娘たちの物語だそうで…。こちらも楽しみに読みたいと思います。

<童心社 2002.3>2024.6.26読了