失踪人 磯貝探偵事務所ケースC
小路 幸也
光文社
2024-05-22


今回の依頼案件には、予測不能の真相が!?
〈ケースA〉は浮気調査、〈ケースB〉は身辺調査、〈ケースC〉が失踪人。〈ケースZ〉もありますが……。
探偵業も徐々に軌道に乗ってきた磯貝公太だが、事務所のファイルケースはアルファベットごとに分類されている。A=浮気調査、B=身辺調査、C=人捜し……。
小樽にある高級料亭旅館〈銀の鰊亭〉の主である青河文が紹介してくれた新しいクライアントは、文の同級生で親しい間柄の有名俳優・西條真奈。真奈からの依頼は、仕事を辞めて引っ越してから、まったく連絡が取れなくなった姉の行方捜しだった。真奈の姉・最上紗理奈は北海道知事の特別秘書を務めていた。ところがあまりにも手がかりが少ない。ひとつずつ丹念に調査していく磯貝が行き当たった最大のヒントは、古いスーツケース。そして、その背後に見え隠れする、あまりにも暗い事情――。

磯貝と光のコンビが再び登場です。光と文も活躍していましたね。今回は人探し。
この世界では女性知事なんですね。それが大きな意味を持っていました。こちらのシリーズはなにより札幌や小樽の細かい地名が出てくるところが好きです(笑)光君が家に帰るところで高速じゃなくて国道五号線を通ってるかもしれないけどって本編と全く関係ないところに反応したりしました(笑)そうそう、一般道は国道五号線なんですよねー。
失踪した依頼人の姉の行方、しばらく情報が集まらなかったけど、何回か急展開がありましたね(笑)文さんも助手にした方が良いのでは?兼務ということで(笑)
最後が怒涛のようでしたが、まさか30年前の出来事にまで遡っていくとは思わなかったな。そして紗理奈さんの目論見にも。次回作も楽しみです。

<光文社 2024.5>2024.6.15読了