メイド・イン・ジャパンの「もの」のように、日本の「人」は、世界から称賛されているのでしょうか?
称賛されています!
ブータンで農業改革を行なった西岡京治、台湾の荒野を沃野に変えた八田與一、韓国で何千人もの孤児を育てた田内千鶴子、そして、「命のビザ」の杉原千畝…。
ヘレン・ケラーの心の支えとなった盲目の学者・塙保己一、各国指導者から尊敬される米沢藩主・上杉鷹山…。黒澤明・円谷英二・手塚治虫・山口小夜子…。
本書は、こうした日本人のなかから50人を厳選して、世界から称賛される理由を、わかりやすく紹介しています。
全く知らない人物がいるかもしれませんが、日本人としては、ぜひ知っておきたい「すごい日本人」ばかり。
コンパクトな解説と豊富な図版や写真で、人物事典としても、読みものとしても楽しめる一冊です!

あらすじにも書かれているように、全く名前の知らない方もいらっしゃいました。日本ではあまり知られていなくても、海外で活躍し、外国人の方が知っている日本人という方もたくさんいらっしゃいました。いろんなところで日本人が活躍されているんですね。気になる方はたくさんいらっしゃいましたが、気になったのは「バロン大佐」と呼ばれた西竹一さんでした。読み始めて「あ!」と思ったのですが「硫黄島からの手紙」で登場していました。どんなに素晴らしい功績を残した人でも、戦争が何もかもを奪ってしまう。やりきれない…。と読んでいて感じました。50人が紹介されていて度の方もあっという間に読み終えてしまったので、もう少しかみ砕いた作品を読みたいです。

<三笠書房 2016.2>2024.6.14読了