十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
ずっと気になっていたこの作品、ようやく読めました。
こちらの作品がデビュー作だったんですね。
1987年に出た作品ということで描写されている大学生たちの服装や女性が当たり前のようにコーヒーや食事を出している描写やインターネットやスマホがなく外部との連絡が全く取れないというところで時代の流れだな…と感じるところはありましたが、とにかくミステリ要素が面白くて気になって一気に読んでしまいました。面白かった…。
ミステリ研究会ということで、全員が有名なミステリ作家の名前をコードネームとして呼び合っているというところが大きかったですね。いろんなところに散りばめられていた伏線がこう繋がるのか!と思うところが多く、何度も前のページに戻りながら読んでいました。
にしても、映像化されたそうですけど一体どうやって映像化するんだろう…映像化不可能と言われていた理由もようやく分かりました。映像化不可能でやった映像化というと「アヒルと鴨のコインロッカー」を思い出すんですけどそんな感じ(そんな感じ)で撮ったんですかねぇ。
<講談社 1987.9、2007.10>2024.5.22読了