霧の空中学園が、あこがれの都ロンドンへ!
レディのためのスパイ養成学校で大活躍、おてんば少女の冒険奇譚、第二弾!
吸血鬼や人狼が人類と共存し、メカ使用人がお屋敷で働くヴィクトリア朝英国。レディのためのスパイ養成学校で学ぶソフロニア・テミニック嬢は、試験で前代未聞の優秀な成績をとるが、友人たちと仲違いするはめに。そんななか空中学園がいつもの荒れ地を離れ、ロンドンに向かうと発表された! 邪悪な発明家の卵の男子の一団も同行するというのだが……。
シリーズ第2弾です。ソフロニアたちがスパイ養成学校に来て半年。適性があるかどうかの試験があり、ソフロニアは前代未聞の優秀な成績を収めるが、そのせいで友人たちから避けられるようになってしまいます。それは先生たちにそうするよう指示されたわけですがどうしてそうしたのか結局よく分からなかったですね。それもスパイの授業の一環だったってことでしょうか?今回は男子生徒たちも一緒にイギリスへ向かうことになりますが、男性が来たということで尚のことレディのたしなみについて先生に諭されます。
ソフロニアにはフェリックスという男性がついて回りますが、ソフロニアは煤っ子であるソープについての感情が変わりつつありましたねー。なんですか最後のシーン。素敵すぎますよね。ソフロニアとソープは以心伝心でピッタリだと思うんですけど、時代が時代だから階級や身分が違うとやはり結ばれないのでしょうか…
そしてアレクシア女史のシリーズで登場したアケルダマ卿も登場しましたね。相変わらずたとえが独特(笑)って、こっちのほうが過去か。これからソフロニアがどんな活躍をするのか、また恋愛模様もどうなっていくのか、とても楽しみです。
<早川書房 2013.11>2024.4.30読了