病弱若だんなの許嫁・於りんの実家から人がいなくなっちゃったってぇ! まさか一家で夜逃げ……? こんな一大事に、兄やの仁吉は嫁取りを強要され、しかもお相手は天狗の姫!? さらに、突然現れた千里眼を持つ男は、若だんなに「救ってくれないと不幸にする」と宣言するし……。剣呑な風が吹き乱れるシリーズ第18弾!

今回は若だんなが巻き込まれたことも色々ありましたが、何よりも於りんちゃんが色々巻き込まれて可哀そうだなと思いました。実家のこともそうですし、桜の木のことは本当に可哀そう。若だんなもですが、見知らぬ人に毛虫を投げつけるとか人としておかしい!読んでいて腹が立ってしょうがなかったです。あれは当人も悪いし主も悪い!若だんなが諭して変わってくれたのならいいけど。千里眼を持つ男も自分勝手だったなー。
若だんなが何とかしたいと思っているのに寝込んでいて活躍するのは妖ばかりで子供みたいに拗ねているのは、屏風のぞきも言っていましたけど最近大人びてきて寂しいなと思っていたから見れて良かったです(笑)仁吉も報われない恋をしていたんですね…って知っていたけど^^
於りんちゃんが色々と経験してちょっと大人びた文を若だんなに送っていたのがちょっと切なくなりました。今度こそみんなで楽しくお花見ができますように。

<新潮社 2019.7、2021.6>2024.4.26読了