おなじみシェーラたち3人と砂漠で最強の魔神ライラは、シェーラザードの国を救うべく、ダイヤモンドの都パイユイの地にたどりつきます。そこで待っていたものは…。

今回の旅はシェーラひめが行方不明になり、生きているのかどうかも分からない状態で物語が進んでいくので主人公が死ぬことはないだろうと思っていても(笑)ドキドキしました。
シェーラひめらしき人が登場しましたがなんと記憶喪失に!しかも助けてくれた人の娘にそっくりだということで過去の記憶を消されようとしていました。気持ちは分かるが自分勝手にもほどがあります。シェーラひめがどんな思いで旅をしていると思っているんだ!と憤りながら読み進めました^^;
始めは頼りなかったファリードでしたが、身を挺してシェーラひめを守る姿にこちらはきゅんとしてしまいましたよね。それが記憶を取り戻すのだから、やはり2人は一緒でなければだめなんだと思いました。でもファリードの最後の想いが切なかったです。シェーラひめが結婚してもそばにいよう…だなんて…つらい。それを考えるのはまだ先の話で自分たちが持っていたカギも奪われてしまいました。これからどうなるのか楽しみです。

<童心社 1997.11>2024.4.24読了