連載開始から30年目を迎えた、大人気の『陰陽師』シリーズ。
今回も、稀代の陰陽師・安倍晴明と心優しき笛の名手・源博雅が活躍するほか、酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満や盲目の琵琶法師・蝉丸も登場。
月の蝕が起こる夜、奇異なる兎が晴明を呼ぶ――
二本足で立ち、人の言葉を話す兎が探していたものとは。
今宵も晴明と博雅が、平安の都の怪異に挑む。
こちらで陰陽師シリーズも15冊目になるんですね。
今回は清明や博雅はもちろん、蘆屋道満と蝉丸も登場します。そして今までとは少し異なり太鼓の神様や異国の魔物が登場したりして楽しめました。
1番印象的だったのは「道満月下に独酌す」でした。道満…お前そんなに純愛なことをする奴だったのか…!←この作品で道満の株が上がったんですけど「月盗人」でやっぱりな…となりました(笑)
あとは「魃の雨」が好きです。博雅の良さが表れている作品でした。葉二を奏でる博雅は本当に美しいです。
<文藝春秋 2016.9、2019.6>2024.3.18読了