お母さんにプレゼントした手作りバースデーカードが大好評で、カードを売り出すことにしたフェリックス。オンラインショップを立ち上げると、カードは爆発的に売れて、とうとう税金まで払うことに・・・。
商品開発、集客と販売、Webサイトの立ち上げ、最強のチーム・・・そして税金まで。会社づくりの参考書になるくらい具体的で、物語を楽しみながら、起業・経済のしくみが自然に理解できる、ウィットブレッド賞受賞作家がおくる異色のビジネス入門小説!ビジネス+友情+家族のワクワクする楽しい物語です。
ツイッターでこちらの本が紹介されており、気になって読んでみました。
こちらは実話と言うわけではないんですよね…?フェリックスが考えて売り出したカードが瞬く間に売れていき、起業へと進んで行く物語です。カードを売ろうとしたきっかけや売り出し方などが本当に分かりやすくて、起業の入門書としては最適な本だなと思いました。
フェリックスの叔父のルーファスから助言をもらい、みるみる売り上げを伸ばしていくのですが、私も読んでいてこの事業をどこまで続けるのだろうと勝手に心配になってはいました。だからルーファスが最後にフェリックスに助言したことは最適なものだったと思います。それでも、大人が初めから意見のすり合わせをして、勝手に物事を進めようとしたことは読んでいるこちらも憤りを感じました。親はただ見守っていただけのはずなのに、やっぱり大金を目にするとそうなるんだなぁと。逆にフェリックスはそう感じていないから次へ次へと進んで行けるんですよね。最後にフェラーリが登場しましたが、以前読んだ「1年で「億り人」になる」の中で車を買うなら1番値崩れせず高く売れるフェラーリを買うのがオススメと書かれていたのを思い出しました(笑)
<あすなろ書房 2023.2>2024.3.11読了