新小岩駅にも再開発の波が訪れ、町の姿は日々変わってゆきます。それでも南口商店街の路地裏にある居酒屋・米屋では今夜も女将が変わらぬ笑顔で客を迎え、料理の腕をふるいます。
時には心に底に抱えた悩みまで、おかみさんの人柄で癒されていく。 だがしかし、このお店にはとんでもない秘密があった!
今日も悩める一見さんがご来店。元ボクサーや若手歌舞伎役者、ホストに入れ込む女子大生から季節外れの幽霊まで!?
時短レシピも大好評の人気シリーズ第4弾!
今回はいつもと少し違う展開のお話がいくつかありましたね。新鮮でした。
約30年前のお客さんと、現代のその関係者の結びつきが粋でしたねー。絶対に忘れません!ってその時は思っていても、時の流れがそれを忘れさせてしまうことだってあって。でも、また思い出せたのだし、女将さんをちゃんと悼むことが出来たのだから、良かったと思いました。
そして最後のお話。そもそもゆうれい居酒屋なのに幽霊が出て、面白かったですね(笑)
<文藝春秋 2023.12>2024.3.11読了