稀代の陰陽師・晴明と心優しき笛の名手・博雅が活躍する六百万部超の人気時代小説第14弾。今回は、晴明のライバルにして、シリーズ登場人物で人気第三位でもあり、酒をこよなく愛する播磨の蘆屋道満が大活躍。彼を主人公にした三本の短編が登場。通常のシリーズとは、ちと違う平安の幽玄とあわれの世界に読者を誘います。
あらすじに書かれていた通り、今回は道満が活躍する作品が3本ありました。どのお話も道満の想い道理の展開にはならず、結果道満が良い人な感じで終わったのが印象的でした。お、お前!たまにはいいことするじゃねぇか…!となりました(笑)著者さん曰く、清明たちを動かすには手順が必要で大変だけど道満は神出鬼没なので書きやすいとのこと。なるほど(笑)
清明と博雅は相変わらず仲が良さそうで(笑)2人の会話でなぜうぶという言葉が出てくるんだ!←
ずっと続いていってほしいシリーズです。次回も楽しみ。
<文藝春秋 2014.11、2017.6>2024.2.20読了