青森県弘前市出身、42歳の在宅フリーター、陽子は20年以上連絡を絶っていた父の訃報を受ける。従兄の茂の家族と車で向かうことにしたが、途中のサービスエリアで置き去りにされてしまう。出棺を明日に控え所持金のない陽子は故郷までヒッチハイクを試みる。
先月、あさイチに出演していた菊地凛子さんのトークを見ました。その時にこちらの映画のことを知り、見てみました。
42歳のフリーター陽子は夢を追いかけて上京し、そしてそれを諦めて自堕落な生活を送っていて。でもそれを他人事のように見れない自分もいました。シングルマザーの女性に子供は?結婚は?と聞かれてるところは何だか自分が言われているような気がして辛かったし←あまりしゃべることが得意ではない感じだって気持ちは分かりました。私も初対面の人と出会ったすぐに話すことは出来ない。まあ、乗せてくれた人たちは下心があった人は置いておいて基本的にお節介で優しい人たちだから、気を遣って話しているのだろうと思ったけど。男の人に乗せてもらって2人きりとか、まあそういう展開になるでしょうねそしてきっと相手はクズでしょうねと思ったけど←老夫婦の2人は優しかったですね。分かりやすく心配してくれるおかあさんも、寡黙だけど気を付けなさいと大事なことをピシッと言ってくれるおとうさんと。その優しさに、きっと陽子は救われて、少しだけ変わるきっかけになったのかなと思いました。あの握手のシーンが好きでした。
ヒッチハイクひとつですべてが変わるとは思わないけど、死んだお父さんが20年以上会わなかった娘に一つ試練を与えたような、そんな気がしました。陽子が子供の頃に歌ってうるさいと叱った時に歌った歌をずっと歌い続けていたとか、ずっと気にかけていたんだろうなぁと思ったら少し切なくなりました。
それにしてもあの従兄は優しいんだか非情なんだか分からないな。最後一言くらい謝罪があってもいいと思うんだけど…^^;まあ、陽子がいつ来るか分からないのに出棺を待つよう手配してくれたんだから良い人なんだと思うことにします←