あなたの知らない世界のどこかで、この世界のすべての物語を守っているのは、ふしぎな世界の図書館司書=ストーリーマスターたち。
魔王グライモンが、世界の図書館から、どんどん物語の大事なパーツを盗んでる!
物語の世界を救うために、物語から盗まれた「キーパーツ」を探しだそう!
本好きならだれでもあこがれる、名作の世界に飛び込めると大評判シリーズの第4巻。
読むだけで、なんだか本が好きになる!
ある日、学校に行けなくなったギフテッドの守。学校に行きたいのに、朝、目が覚めると、どうしても玄関を出られない。だれもいない夜明け前に散歩するだけが精一杯の守。夜の公園で、奇妙な移動図書館バスに誘い込まれ、ある物語の改良(?)を頼まれるが……。
シリーズ第4弾。今回は新しいパターンでしたね。学校でいじめに遭い不登校になった守。その想いに付け込むように現れたあめの。良かれと思ってやってしまった神話の書き換え。悪いことをしてしまったと思っているのに頑なにそれを認めず更にはこちらの方が良いに決まっていると更に書き換えを行うところがとても傲慢で、若干イライラして読んでいました^^;でもその傲慢さが、自分をいじめている先生と同じことをしているのだと気づいたところが良かったです。神話の世界は元に戻ったし、自分が学校でいじめられていることを両親に伝えられたことも良かった…と思ったら不気味な手に捕まれてしまった守。このような展開は初めてなので、どんな展開になってしまうのか気になります。
<講談社 2023.9>2024.1.30読了