花咲家の休日 (徳間文庫)
村山早紀
徳間書店
2015-01-09


勤め先の植物園がお休みの朝、花咲家のお父さん草太郎は自らの少年時代を思い起こしていました。自分の耳には植物の声が聞こえる。その「秘密」を抱え周囲の「普通」の友人たちとは距離をおいてきた日々。なのにその不思議な転校生には心を開いた…。月夜に少女の姿の死神を見た次女のりら子、日本狼を夢見、探そうとする末っ子の桂、見事な琉球朝顔を咲かせる家を訪う祖父木太郎。家族それぞれの休日が永遠に心に芽吹く、シリーズ第二弾!!

花咲家の人々が出会った少し不思議な人との物語。お父さんの昔友達だった転校生のお話も素敵だったし、現実主義のりら子と死神少女とのかかわりも可愛かったし、桂が出会った未来の人とのかかわりも良かった。1番好きだったのはおじいちゃんとお盆に会うおばあちゃんとのお話かなぁ…。切なかったけど、素敵なお話でした。

<徳間書店 2015.1>2023.12.26読了