歌って踊れて昭和感ただよう芸で人気上昇中の二人組・阿佐ヶ谷姉妹(実際の姉妹ではありません)。
「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の地味おもしろいネタで知られる2人ですが、実際も地味~に阿佐ヶ谷2人ぐらしをしています。四十路、独身、女芸人、そんな2人が繰り広げる日常は細かなこだわりと笑いと、そして人情に溢れています。本書では、リレー形式で「阿佐ヶ谷2人ぐらし」「妙齢事情」「引っ越し騒動」の3章立てでエッセイを収録。
また、「私の落とし方」をテーマにした書き下ろし恋愛小説「フキノトウはまだ咲かない」(渡辺江里子)「3月のハシビロコウ」(木村美穂)も掲載しています。阿佐ヶ谷姉妹の豪華詰め合わせ的な1冊、どうぞ宜しくお願いします。
以前こちらが原作のドラマを見ました。阿佐ヶ谷姉妹そっくりなお二人にも驚きましたが、何よりも物語が面白くて楽しかったです。ドラマを見た後にこちらの本を読んでみたら、ほとんど実話だったんだなと思ってびっくり。事実は小説よりも奇なりは本当だなぁと思いました。
こんなに気が合わない2人なのに、よく長年一緒に暮らしているなぁとも思いましたが(笑)私はどちらかというとお姉さん派な気がします。
本当にのほほんな日常をお2人が交互に描かれています。ドラマを復習しているような気持にもなりました。
そしてお2人が書いた小説。私はお姉さんが書いた小説がとても好きでした。大人な恋愛。だからもどかしくて切なくて…。良かったです。お2人は今も変わらずお隣同士で同じアパートに暮らしていらっしゃるのでしょうか。またエッセイか何かでお2人の日常を読むことが出来たらと思います。
<幻冬舎 2018.7、2020.2>2023.12.11読了