一世を風靡したといっても過言ではない、日本のむかしばなしをミステリーで読み解いた『むか死』シリーズの最新刊にして最終巻。
あっと驚くミステリーのもとになったむかしばなしは「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切人雀」「三年寝太郎」そして「金太郎」――いずれも趣向に富んだ、これまでの作品に勝るとも劣らない作品集。

シリーズ5作目ですかね。今回も面白く読みました。
「こぶとりじいさん」の展開が意外過ぎてちょっと怖かったですね。こぶを取る取らないの話ではなくて体の一部をちぎって貼り付けられるとか怖くないか…?「舌切人雀」の展開は正直者がバカを見る感じで哀しかったです。「三年寝太郎」と「金太郎」は少女のなえちゃんが活躍したのでこっちはにこにこしながら読みました←

<双葉社 2023.8>2023.1211読了