やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。
そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!

久しぶりの殺し屋シリーズですね。4作目になるのでしょうか。
七尾のことは覚えていました。やることなすことツキに見放されているけど、だからこそ生き延びている七尾(笑)今回も簡単かつ安全な仕事のはずだったのに、ホテルで紙野結花と出会い、行きがかり上助けることになったために殺し屋から追われる羽目に。確かに七尾は付いていないのだけど、それを言うなら紙野ちゃんも本当についていなくて可哀想だなと思いました。でも、何もかもを覚えていられるって辛そうだし怖い…。七尾に紙野にマクラとモウフに六人組に蓬、バラバラにホテルで過ごしている人たちが繋がっていく感じが伊坂さんですよね。ワクワクしながら読みました。ただこのシリーズは人がごみのように死んでいくので^^;それが辛いですが。
たくさんの死人は出たけど、まさかなハッピーエンドで良かったです。
乾も紙野も幸せに生きて行けたら良いな。一応七尾も。

<KADOKAWA 2023.9>2023.11.27読了