安倍晴明と源博雅が活躍する国民的人気シリーズ、「陰陽師」の第11弾(長編、絵物語をのぞく)!
仏師の明念は、助けた女・紅音と懇ろになり、やがて息子・真足が産まれる。明念は、妻子を養うため、野山で獣を獲り、山菜を摘んで暮らしている。やがて妻が病死し、幼い息子を一人で育てるようになった。
ところが六歳になった息子も具合が悪くなり、食べ物をうけつけなくなる。ある日、光り輝く桜の木の洞に、明念は季節はずれの見事な桃の実を見つける。それを息子に見せると、元気を取り戻していくのだった――。
フリーアナウンサー・渡辺真理さんからのお題「桃」にこたえて書かれた「仙桃奇譚」など十編を収録。京の不思議がつぎつぎに晴明と博雅に降りかかる超人気シリーズ。
お題をもらってそのお話を書くって面白いですね。桃がお題のお話面白かったです。
今回はお話がたくさんありましたね。特に博雅の初雪のお話が好きでした。博雅の素敵なところが存分に出てました。
<文藝春秋 2014.1、2016.6>2023.10.19読了