かつて秘境を旅する番組で人気カメラマンとして脚光を浴びながら、表舞台から姿を消した立花。
彼に写真を撮る喜びを思い出させ、以前とは違う形で再び自然へと導いたのは、シェアハウスに集う不器用な仲間たちとの笑顔の日々だった。
失職した元テレビマンの宮川、求職中の美容師の瀬戸、復活を望む芸人の会田。
立花も彼らも、ゆったり流れる時間の中で、それぞれの“心が本当に求めるもの”を見つけ出そうとしていた・・・。
原作が大好きだったので、観るのを楽しみにしていました。立花が玉山さんなんてもうもうピッタリすぎでした。ただ純粋に写真を撮ることが好きなだけだったのに、どんどん祭り上げられて有名になって。社長が抱えた借金を背負わされて黙々と返済して。社長が言うように10数年を棒に振ってしまったのかもしれない。それでもまた写真を撮りたいと思えて、素敵な仲間たちに会えて、本当に良かったです。
原作で、初めはちょっとイラっとするけど最終的に立花のバディになる宮川が音尾君なの、こちらもぴったりだなぁと思いました。宮川は元々立花に憧れを持っていたんですよね。ちょっとひねくれている感じも見えて可愛さすら感じました。でも多分何不自由なく育った妻には嫌悪感。
団長もかっこよかったし、まいまいも可愛かった。
とても素敵なラストで、こちらも元気をもらえました。
気分が落ち込んだ時も、今はちょっと、ついていないだけ。これからきっと抜け出せるときが来るはず。そう前向きになれる作品でした。