彼女の写真を撮ってほしい」突然の依頼が始まりだった。東京の公園で、写真を撮り続ける大学生の光司は、幼い頃に亡くした母の影響でカメラマンを目指していた。ある日ひとりの男性から「彼女を尾行して、写真を撮ってほしい」と突然依頼される。理由も分からないまま依頼を受けた光司だが、このことをきっかけに自分自身と、そばにいる女性たちと向き合うことになる。何でも話せていっしょにいることが自然だった幼馴染みの富永。いつもやさしく力強く支えてくれる、親の再婚で義理の姉となった美咲。そして、記憶のなかの誰かに似ているファインダーの向こうにたたずむ謎の女性。光司の視線が3人の女性をまっすぐ見つめたとき、すべては少しずつ変わり始める―。
映画が公開されると知って原作を読んだのに、結局映画を見ないで12年も経っていることに衝撃を受けました…マジか。だから原作の内容も全然思い出せなかったですけど^^;
なので映画だけを楽しんでみていました。ただ、確か大きな展開はなかったはずだなと思ってそれはどんな感じで表現されているのかなと思っていました。
独特のゆったりとした時間が流れていて、スペクタクル!とか大きな展開を求めている人には多分向かない作品だろうなと思いました^^;でも私は、この時間の流れ方がとても好きでした。光司は軸がちゃんとしている気はするけど、でもどこかのんびりしているように見えて、そこが魅力のような気もしましたけど。義理のお姉さんとの関係は何となく覚えていたけど、切なかったな…。けじめの時の2人の間が凄く長くて、その長さが想っていた時間を表しているのかなと思いました。
切ない部分も清々しい部分もあって、良い映画でした。