長野の山荘で暮らす作家のツトム。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる…。

ツトムが季節の移ろいを感じながら季節のものを食べ、原稿と向き合う日々がただ淡々と流れていく映画です。1年の間にいくつかの大きな出来事が訪れ、一人で過ごす時間、真知子と過ごす時間に変化が訪れる。
真知子さんは亡くなった奥さんと同僚でそれで知り合ったということなんですよね。
恋人と呼ぶにはちょっと遠いような、でも2人でいる雰囲気は好きで穏やかな時間が流れているとも感じて。それでもきっと、ツトムさんは亡くなった奥さんを忘れることができないのだろうなとも思いました。真知子もそれが分かっていて、だから離れていったのかな。大人の恋愛は難しいです。
それにしてもこの作品は原作がありますが、義理の弟夫婦のことはどこまで本当なんでしょうか。最初から最後まで最低だとしか思わなかったんですけど…
火野さんもいい味出してましたねー。地元の人にしか見えませんでした^m^
「昔の人は、旨い物食っていたんだなあ」というセリフが印象的でした。出てくる食べ物がすべて美味しそうで、地産地消とはまさにこのことだなと思いました。
義理のお母さんは奈良岡朋子さんが演じられていました。この作品が遺作だったのですね。クセの強そうな素敵なおばあさんでした。