千花が幼い頃、隣家の庭に不思議なポストがあった。そこに手紙を入れると、なぜか空の上の「あの人」から返事がくる。結婚を控え故郷を離れようとしている千花は、もう一度だけ優しい手紙を読みたくなって。知らぬ間に見守ってくれていた温かなまなざしの物語、「小鳥の手紙」。春の風早の街を舞台にした二話と、話題作『百貨の魔法』の番外編を収録。大切な探しものが見つかる不思議なコンビニたそがれ堂、大人気シリーズ第7弾!
コンビニたそがれ堂シリーズ、久しぶりに読みました。
読み終えた後に心が温かくなって、私もこの物語に出てくる人たちのように、優しい心を持ちたいといつも思います。
「雪柳の咲く頃に」淳君が本当にいい子で、いい子過ぎて切なくなりました。お母さんが夢をあきらめきれず、きっとこう言った方がお母さんは喜ぶのだと、多分自分が言いたいこととは違うことを言ってしまった。お母さんは夢を叶えるために淳の元を去って行った。もしもあの時正直に言っていれば。子どもにそう思わせてしまうのは過酷です。それでも、淳君はちゃんと前に進めたみたいでよかった。最後の魔人の末路に笑っちゃいました。
「小鳥の手紙」おかあさんとの1年間の手紙のやり取り、風早という街の出来事だからそういうこともあるのだろうと思っていたらまさかの真相に驚きました。あぁ…優しい世界。優しい世界が広がっています。千花は風早の街を離れてもきっと笑顔で幸せに暮らしていく事ができますね。
「百貨の魔法の子どもたち」私「百貨の魔法」未読でしたー!!!いやー!!!もったいない!読まなければ!大人になってパティシエとなった瑛太と、医者になった想の子供の頃の不思議な一夜の話。2人にとっては大冒険だっただろうな。これがきっかけになって友人関係が戻って良かった。「百貨の魔法」早めに読みます(笑)
<ポプラ社 2018.3>2023.6.19読了