日本植物学の父と呼ばれた牧野富太郎。「私は植物の愛人」と軽口を飛ばしつつ研究人生を振り返る「植物と心中する男」などを精選。
こちらは平凡社が発行している随筆シリーズの中の1冊だそうです。
牧野富太郎さんが94年の間に書き残した随筆が掲載されています。
底本となっているのは『牧野富太郎選集』だそうです。
主に70代以降に書かれた文章が多いようです。本当に晩年に書かれたものもあり、本当にこの方は植物に対する探究心を持ち続けた方なのだなということが分かりました。
植物への熱意がこの1冊に込められています。どんな植物でも同じように愛情をもって接していることが伝わってきます。
最後に牧野富太郎さんの経歴が細かく書かれています。ご家族のことも書かれていますが、奥様は本当に大変だっただろうなというのがここだけ読んだだけでも分かります(笑)
<平凡社 2016.4>2023.6.15読了