星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。たまたま居合わせた出入りの書店員・針谷敬斗と共に、生徒が巻き込まれた事件の解決に一役買う。
そんな二人のもとには、ディスプレイ荒らしや小口ずらり事件など、図書館や本にまつわる謎が次々と持ち込まれる!?
学校図書館を舞台にすべての本好きに贈る、心あたたまるミステリー。
大崎さんの作品は本に関わるものが多くて嬉しいです。
今回の舞台は高校の図書室で主人公は学校司書。
神奈川県は県立の高校に学校司書を設置しているんですね。
駒子自身はこの高校は3校目で1校目は閉校が決まっている高校で2校目はかなりの進学校でかなりひどい目に遭っていたらしい。その高校に対する因縁のような事件も駒子のもとに舞い込んできます。
学校司書の駒子と書店員の針谷がバディのように事件を解決していきます。
実際にあるたくさんの作品が登場するのも読んでいて楽しかったですし、駒子の本に対する想い、生徒たちに対する想いがとても優しくて温かくてこちらも元気をもらえました。
図書館の本を落とした場所で転落事故が起きたとか図書室でディスプレイされたものが破壊されたとか本当に事件みたいなものが初めに来ましたが、その後に学校ミステリのような事件が来て最後の「空を見上げて」の本を探すお話は読んでいて本当に楽しかったです。未読の本だったためその本か!と思えなかったのがちょっと残念(笑)
こちらの作品もシリーズ化して欲しいなぁ。
<双葉社 2023.4>2023.6.4読了
またシリーズ化して欲しい物語が生まれましたねぇ!!
駒子と針谷の関係も気になるし、他の学校司書さんたちもキャラが立ってそうだし、隣は種川市(本バスめぐりん)だし。
読んだことがある本もあれば、作者さんさえ知らない本も出てきて、楽しかったです。
https://aosyo6.seesaa.net/article/500696267.html