吸血鬼や人狼らと人類が共存するヴィクトリア朝英国。おてんばなわれらが主人公ソフロニア・テミニック嬢は、上流階級の子女が集まる花嫁学校(フィニシング・スクール)に入れられてしまうことに。ところがそこは、情報収集や毒物の使い方、異界族への対処などといった技術を教える、女スパイ養成所だった!? さらにソフロニアは、空盗賊がらみの謎解きにも巻きこまれる……。歴史情緒とユーモアにみちたスチームパンク冒険奇譚、新シリーズ開幕!
<英国パラソル奇譚>シリーズに続いて日本で出版された新シリーズ。
アレクシア女史が活躍した時代から25年前の設定なんですね。
吸血鬼と人狼と人類が共存する世界なのは同じですが、その世界観は前回に比べると薄味だったような気がします。学校に人狼や吸血鬼はいるけどそこがポイントではなかったですし。
それにしてもこの世界の女性はおてんばで勇気がある人が多いですね←
ソフロニアも14歳?とは思えないくらい度胸が据わってます。これは母親も手を焼きますし、自分が関わらない場所へぶち込みたくなる気持ちも分かりますね(笑)
14歳の世界と考えると壮大な冒険譚のような気もします。ソフロニアにはたくさんの仲間も出来て、これからさらに世界が広がりそうですね。
アレクシア女史が関わる規模が大きすぎたのでそれに比べると物足りなさも少し感じますがこれからに期待ですね^^
そしてあとがきを読んで気付きましたがシドヒーグはあっちのシリーズに登場していたんですね。あらすじを読み返して何となく思い出しましたよ。こちらのお話でもマコン卿の名前が出てきてニヤニヤしてました。
<早川書房 2013.2>2023.6.4読了