1話4分、必ず騙される!31の恋愛掌編集
かつて天才ギタリストと称された佐木山義徳。セルマは彼を愛し共に暮らした。だがアルコールに溺れる佐木山の暴力を受け、セルマは彼から離れることに。そして今、復活を果たしたステージに現れた佐木山は……。(「ジャンゴリウムにて」)
ある日、僕が拾った種。植えると花が咲いた。愛情込めて育てるうち、花には言語習得能力があり、会話を交わすようにさえなる。寂しがり屋の花にせがまれるまま、でっち上げの物語で花の美しさを称える僕。すると突然、「もっと美しくならなきゃ」と花は家を出て行き……。(「宇宙花と暮らしてみた」)
少女は生まれつき耳が聞こえない。ある日、彼女の家にモーツァルトと名乗る人物がやってきた。大雨に立ち往生し、泊めてほしいと言う。彼は机を指で叩き、その振動を感じた少女はときめきを覚えた。美しい<音楽>だった。彼のことが忘れられぬまま、3年がたった頃……。(「アマデウスの雨宿り」)
古今東西、老若男女を巻き込む様々な恋愛模様と、あっと驚くどんでん返し。1話4ページに詰め込まれたきらめきをご堪能あれ。
「黒猫」シリーズ、「偽恋愛小説家」シリーズで圧倒的人気を誇る著者の新機軸ショートショート集!

こんな短編集を出されているとは知りませんでした…。
1話は4ページ前後で最後にどんでん返しが待っています。
なるほどと思うお話やしてやられたと思うお話など(笑)色々ありました。
でもショートショートじゃなくてせめて短編で読みたいと思う作品が多かったです。
あらすじにもある「アマデウスの雨宿り」とか、その後が気になります。
それでも気軽に読み進められるので短い時間でも読めるのが良かったです。

<小学館 2022.11>2023.4.23読了