司書の仕事を探す結衣は、豪邸の書庫の求人を見つける。だがその仕事は、あやかしのための図書館の仕事だった。適性があったため採用されるが、結衣は躊躇う。しかし昔出会ったあやかしの少年ナギのことを思い出し、結衣は思い切って働くことを決意する。
さまざまな理由で本を探しに来るあやかしたちのために、オーナーの宗司や番犬の風花とともに、新入り司書として奮闘する結衣。いつかナギと再会することを夢見ながら。
本を通じて繋がるあやかしと人との優しく切ない物語。
転職をした上に引っ越しをして通勤時間がほぼ無くなったため、読む時間をどこに取ったら良いのだろう…と、思っていたら全然本を読めなくて若干禁断症状に落ちかけていました(笑)
久しぶりに1冊読み終えて満足です。これからはちょっとでも時間を見つけて本を読んでいきたいです。
余談はさておいて、こちらの作品は図書館が舞台の本なので気になっていました。
図書館と言っても個人所蔵の私設図書館でしかも利用者はあやかしたち。ファンタジー要素はありましたが面白かったです。
あとがきに書かれていますが著者さんは元司書の方だそうで。
図書館に関する諸々が散りばめられていてそこも楽しめました。
様々な想いをもってやってくるあやかしたち。そのあやかしたちと真摯に向き合って司書業務を行う結衣。ここの司書係に向いていたんでしょうね。
面白かったのですが念願だったシーン手前で終わってしまったような感じだったのがもどかしかったです^^;そして前任の司書さんのことも分からずじまいだったのでそれも気になりました。
続編は出ていないようですね。想像にお任せしますという感じなのでしょうか。
<KADOKAWA 2018.4>2023.4.12読了