盲目の琵琶法師、蝉丸は美しくも怖ろしい女に取り憑かれていた。空ざまに逆立つ髪、睨むよう見つめる眼―その異様なる気配を感じながらも、蝉丸は敢えて女を落とさず憑く侭にしているというのだが…。一体なぜ?女を哀れむ蝉丸が、ある夜、晴明と博雅を前に語り始めたその哀しい過去とは!?「逆髪の女」など全八篇を収録。
今回はいつも以上に博雅が色々大変だった回でしたね(笑)
モノマネされたり、女性と老人に連れて行かれそうになったり←
モノマネの方はそっくりさんで同じことを話すから読む側も非常に大変でした^^;初めに童が登場したお話はこの童が清明や博雅に繋がっていくのか?と思いながら読み進めていきましたが、途中で笛を吹いていたので博雅なのだろうなと察しました。展開は読めなかったけど…。
今回は蝉丸が登場するものが多かったですね。まさかずっと蝉丸が女性に憑りつかれているとは思わなかった…。でも、真実が分かると切なくなりますね…。
今回も清明が博雅に愛の告白めいたものをして博雅をあたふたさせてるの図を見れて幸せでした←
<文藝春秋 2010.1、2012.7>2023.3.7読了