二人あわせて190歳、未来へのメッセージ。
渋沢栄一の孫として東京に生まれ、女子学習院で学んだ鮫島純子と、北海道のアイヌ集落に生まれ、20歳で中学に入学した宇梶静江。
ともに戦争、結婚、子育てを経験し、“女性として” “人間を超えた力に生かされている”ことに感謝する二人の、“生きる力”あふれる対話。
◎二人の自伝を収録!
年齢を足す意味がよく分からないんですが…。
それでもこのお二人の対談を読めるなんて!とわくわくしながら読みました。
私は北海道で生まれ育っているので、アイヌのことは小さい頃から学んできました。でも、ここまで差別を受けていたなんて知りませんでした。何で差別をする必要があるのか…分かりません。それでも差別に負けずに中学高校、大学と進学し勉学に励み、自分の道を切り開いていっている姿が勇ましくてかっこよかったです。
鮫島さんはどちらかというと受け身が多かったような気がしますが、それでもその自分の置かれた場所で凛と生きている気がしました。それにしても日本全国行く先々で「おじいさまにご支援いただきまして…」と歓迎されるって凄いな…。財閥を作らず奉仕の精神を持ち続けたおじいさまの凄さも改めて感じました。
どうかどうか、お2人ともお身体ご自愛ください。お元気でいてください。
<藤原書店 2022.10>2023.3.6読了