元昆虫少年や漫談家、ちゃんこ屋の主人などなど、新小岩の路地裏にひっそりと佇む居酒屋・米屋に今夜も悩みを抱えた一見客が訪れる。
ゆうれい居酒屋なのにシリーズ化されましたね(笑)
婚活食堂ともはじめ食堂とも違う女将さんの元教師という肩書を感じる温かさ、優しさを感じながら読みました。女将さんに悩みを聞いてもらうだけで、なんだか元気になれるような気がします。
昆虫少年の初恋相手のその後。少し辛いものだったけど、懸命に働いていたからこそ晩年になってしまったかもしれないけど生き生きと働けて、読んでいるこちらも元気づけられました。そして、同じよいうな境遇の人に寄り添っている姿にもこころが温かくなりました。私の前にも米屋さんが現れてくれないかな…
<文藝春秋 2022.12>2023.3.3読了