加藤シゲアキ責任編集! 豪華クリエイター陣と共演するスペシャルブック
◆収録内容
・競作「渋谷と○○」 (恩田陸、最果タヒ、珠川こおり、中村文則、羽田圭介、深緑野分、堀本裕樹、又吉直樹)
・対談 (白石和彌、前川知大、又吉直樹)
・インタビュー&対談再録
・戯曲「染、色」
・小説「渋谷と一と〇と」
・脚本「渋谷と1と0と」
・ショートフィルム『渋谷と1と0と』撮影現場レポート
・10年の作家生活を振り返る2.5万字超ロングインタビュー
・《1と0と》撮り下ろしグラビア
・『ピンクとグレー』から最新の雑誌連載までを網羅する全著作ガイド
・作家とアイドルの境界線を紐解く、ライブパフォーマンス解説
・書店店頭から10年を見届けてきた書店員座談会
and more...
めちゃくちゃ分厚かった(笑)重厚な本でした^^
シゲ先生がデビューして10年が経つんですね…早いなー。「ピンクとグレー」を読んだ時のこと、まだ覚えてますよ。言い方があれだけどちゃんと小説じゃん!面白かった!と思ったんですよ^m^
そしてそのころの想い等々は雑誌などで私は読んでいなかったので、改めて10年越しに知ることが出来て良かったです。「ピンクとグレー」は最初若干まどろっこしいなと思っていたんですけど、それも狙いだったんですね。凄い。って思ったとか。
競作は深緑さんと羽田さんの作品が好きだったかな。羽田さんはエッセイということで良いのだろうか…。芥川賞を受賞された直後から暫くテレビに出まくっていましたけど、それはあくまで小説を売るために出ているんだっておっしゃっていたのを覚えています。来ている服が新刊がプリントされたものだったりしましたよね^m^それでもあんまり売り上げが伸びないとか、出演番組が本の内容を話す予定だったのに視聴率が良くないから食リポになったとか、読んでてちょっと切なかったです←
私はちゃんと本を買って大事に読みたいです。
朝井リョウさんとシゲの対談も面白かったです。2人は作家として似てると思うんですよね。お2人ともデビュー作の時に話題になっていて、でも一発屋になりたくないからと2作目を早めに出さなきゃと思っていたってどちらも言っていた気がします。そしてこの対談でも朝井さんは共感文化だけではいけないという話をされていましたね。いろんなところで発信されていて凄いなと思います。
書店員さんの座談会も面白かったです。以前西加奈子さんがおっしゃっていたと思うのですが、シゲに対して「アイドルが小説を書いているんじゃない、小説家がアイドルをしているんだ」ってコメントされていたのですが、同じことを書店員さんが言っていて改めてシゲ凄いなと思いました。まあ、作家生活10年ですし、もう何作も出しているから普通に小説家ですよね(笑)でもそうなっているのが凄い。凄いです。
これからもシゲの書く物語を楽しみにしています。
<角川書店 2022.9>2023.2.13読了