この衝撃的な数字を見て、みなさんはどのように感じたでしょうか。
「既婚者である自分たちは、少数派になってしまうのか……」
「このままだと、少子高齢化がますます進むだろうし、日本の将来はどうなるのか……」
と思ったかもしれません。
あるいは逆に、「これから『一人で生きていく』ことに不安しか感じていなかったが、20年後には自分たちが多数派になるらしい。
ということは、社会のあり方も大きく変わらざるを得ないはずだから、今よりも暮らしやすくなっているかもしれない」と前向きに感じた方もいらっしゃるでしょう。
では、実際のところはどうなのか?
というわけで、これからの日本は「一人で生きる」のが当たり前になる、という予測をテーマに据えて、独身研究の第一人者・荒川和久さんと気鋭の脳科学者・中野信子さんに対談をしていただきました。
この本は、大きく2部構成としました。
・前半(第1〜4章)は、独身者(ソロ)と既婚者のそれぞれの生き方や幸せ、「孤独」という「個人」にまつわることについて。
・後半(第5〜7章)は、視点を少しずつ個人から社会全体のほうに転じ、ソロと集団、多様性と個性といった社会的なテーマに移行するという流れになっています。
そして終章として、今の時代では無視できなくなった「withコロナ時代の生き方」という時事的なトピックで締めくくります。
「ソロ男の外食費は、一家族分の外食費の2倍近い」「恋愛が得意な人は全体の3割だけ」
「実は、アメリカも同調圧力が強い」などのデータやファクトを縦横無尽に繰り出す荒川さんに対し、「認知的不協和」「ステレオタイプ脅威」「シャーデンフロイデ」といった学術的な用語を引き合いに出しながら、それらの現象を鮮やかに読み解いていく中野さん。
お二人それぞれの知見が詰まった鋭い現状分析、緻密な未来予測をお読みいただきながら、20年後のみなさん自身の生き方について考える一助としていただければ幸いです。
タイトルが気になって手に取りました。
とにかくお二人の対談が面白すぎてあっという間に読んでしまいました。恋愛や結婚などいろんな統計があるんだなぁと^^
お話の中で興味深かったのは日本よりもアメリカの方が同調圧力が強いというお話。逆なイメージでしたけどお話を聞いているとなるほどとも思いましたね。言語抜きにしても人と関わることが多そうなアメリカ文化は確かに苦手かもしれないなと思ったりしました。
あとは少子化対策について、理論上は子育て支援より結婚促進の方が効果があるにもなるほどと思いましたね。ざっくり結論しか言ってないので詳細は読んでいただきたいのですが←
大学の時に「結婚して子供が1人出来たら大体その人は2人産む」って言ったのを思い出しました。
まあ私は多分結婚しないと思うんで、ちょっとほっとする内容でした(笑)
<ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020.12>2023.2.10読了