2022年度の大学3大駅伝で駒澤大学が3冠を達成! 有終の美を飾った名監督の、指導方法の集大成。 かつて“平成の常勝軍団”と言われた駒澤大学陸上競技部。その栄光は過去のものとなるのか――。「もはや今までのやり方は通用しない」。時代の流れを感じ、新たな指導方法を模索していた大八木監督は、選手との接し方を変え、再び強いチームをつくった。厳しい指導が代名詞ともなっていた監督は、令和の時代になり、何をどのように変えたのか。伸び悩む組織を運営する管理職やリーダーに向けて、その指導方法を紹介する。
この本はちゃんと自分で購入して大事に読みたいと思っていました。
大八木監督が1995年からコーチ、監督をされて時代の流れによって自分がどう考え指導方法等を変えたのか、丁寧に書かれています。
こんなに自分のことを考えて怒ってくれたり優しくしてくれたりしたら、この人のために頑張りたいって思いますよね。
こんなに細かく指導するのかとまずはとにかく驚きました。
駒大が箱根駅伝で優勝できなかった間、大八木監督の指導方法が古いと言われているのを何度も見聞きしてこちらですら辛かったです。それでもその間も大八木監督は自問自答してどうすればよいのか考えていたんですね。大八木監督の年代でこれほどまで柔軟に考え方を変えられるって本当に凄いと思います。
速い人がいればもちろん速くない人もいて、そういう人たちが記録を伸ばしていくため、意欲を持たせるため、それぞれに合ったメニューを考えるのって本当に大変だと思います。いやー…すごい。そんな丁寧な指導を一人一人にしてきたからこそ、学生たちの方から熱意をもって「三冠に挑戦したい」と直談判してきたんですよね、きっと。大八木監督がそろそろ監督を辞めるかもしれない。だから今までなしえていない三冠をプレゼントしたい…なんて…なんて素敵な親孝行…。
そして大学4年間は成長の場であるけどあくまで人生の通過点という言葉も良かったな。箱根駅伝は通過点だと。そしていつも箱根駅伝を3番以内と言っていた理由も分かりました。なるほど。
大八木監督の勇退は凄く凄く残念で寂しいですが、変わらず情熱を持ち続け、前を向いていることが分かって良かったです。これからも、駒澤大学と大八木監督を応援します。
OBを含めたくさんの駒澤大学の選手のお名前も出てきて嬉しかったです。奥様の名前も何度か出てきてニヤニヤしちゃった^m^
<青春出版社 2023.1>2023.2.9読了