果てなき欲望の海原を食って食らって突き進め!
偏屈な食いしん坊作家・千早茜による、「体にいい」の呪縛を解く異色の食エッセイ。
シリーズ第3弾となる本作では、京都を離れ、初の東京ひとり暮らしへ……。
“知らないこの街で、これから好きなものを探していける。食の海を渡るための、はっきりした好き嫌いの羅針盤も持ちあわせている。さあ、どこまで自由になれるだろう。”(本文より)
昨日の今日なので作品関係ないけど言います!千早さん直木賞受賞おめでとうございます!!!
これだけは言いたかった!!!良かった!!!
多分前にも書いたと思うんですけど、私は基本胃腸が弱い人間なので^^;千早さんの健啖っぷりが本当に羨ましく読んでいます。千早さんご自身はこだわりが強いと思っていないようですが多分こだわりは強い方だと思います^m^でもそれは一食一食を大事にしているからでこれだけ大事に食べてもらえたら食べ物も本望じゃないかなぁと勝手に想ったりしてます。
私も食べるものは大事にしたいと思ってはいるものの、舌が肥えていないしケチなので一人でしゃれたお店に入るという行為が出来ず←結局できないでいます^^;
ほぼ100%自炊なので作る方を上達させたいな。調味料にこだわってみるとか…
そして旅行先でコロナ禍なのもあってここ数年はずっとホテルでコンビニ等で買ってきたお弁当を食べることばかりしていたけど、こちらの作品を読んで凄くもったいないことをしていたのではないか…と今更焦ってきました(笑)
サッポロ一番がタイトルに書かれている章はきっと「きのう何食べた?」の話かなと思ったら当たっていました(笑)あのケンジとシロさんの言葉の掛け合い価値観が一緒なんだなーと思って私は凄く好きなシーンなんですよね。千早さんは共感できなかったみたいですが(笑)
そして千早さんがマヨネーズが嫌いなくだりは凄く良くわかります。私もそこまでマヨネーズ好きじゃないから…冷蔵庫にもありません。生クリームも私もあり過ぎはダメかな…マリトッツォも妹がお店で作ったのを何個か食べたくらいだったかも。私は生まれも育ちも今も北海道ですが、カニはあまり好きではありません^m^千早さんのご両親がもう北海道にいないと知ってちょっとショックを受けたりしました(笑)そして殿さんと恋人さんのことも。「胃が合うふたり」を読んで何となく察しましたが、やはりそうでしたか…。
コロナ禍や環境の変化もあるのか千早さんが元気がないようなシーンも見受けられてちょっと心配になったりしました。これからも変わらず、食に邁進して欲しいです。こちらのエッセイの第4弾も待ってます。
<ホーム社 2022.11>2023.1.19読了