胤(たね)よりも腹(はら)が大事―母親が誰かに注目した「女系図」でたどると、日本史の見え方が一変する。滅亡したはずの平家は、実は今上天皇にまで平清盛の血筋を繋げる一方、源頼朝の直系子孫はほどなくして途絶えているのだ。「史上初にして唯一の女性皇太子はなぜ誕生したのか」「徳川将軍家にはなぜ女系図が作れないのか」等々、著者作成の豊富な系図をもとに、次々と歴史の謎を解き明かしていく。

家系図ではなく、女系図というのが面白いですね。同じようなものですけども^^
昔はいとこ同士は当たり前で叔父姪の結婚もありましたし、いろんなところで血が繋がっていたりしますよね。ずっと辿って行ったら源氏と平家も繋がっていたんじゃなかったっけ?
冒頭、著者さんが嵐のメンバーを平家で例えたら誰になるかということで人物を当てはめていったことがあるそうです。それはさておいて←「でも平氏は滅亡してるじゃん」という声も大きかったとのこと。でも、源氏だって3代で滅んでるからどちらかというと平家の方が長く続いていないか?なんて読み始めは思っていたんですけど、まさか今の天皇まで血が繋がっているとは思いませんでした。さすが平家…しぶとい(褒めている)
と、冒頭から引き込まれた今作。難しいところも多々ありましたが面白く読みました。子供を産むのは女性ですから。女性は強いですね…と思わされる女系図がたくさん出てきました。面白かったです。

<新潮社 2017.10>2022.12.29読了