前科者
2022-01-28


罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。
保護司を始めて 3 年の阿川佳代(有村架純)は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。
そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由も次第に明らかになっていき――。

クリスマスにWOWOWで放送されていたのを見ました。ようやく見れました。
こちらのドラマ版がWOWOWで放送されていたんですよね。私は小心者なので見る勇気が出ないままでした^^;
でも、ドラマを見ていなくても関係なく映画を楽しむことが出来ると思います。
あらすじ等は宣伝で見ていましたが、若葉さんの役が謎の男となっていましたけど、工藤の幼い頃の映像で兄弟がいるのが分かったので、きっと弟なんだろうなと思っていました。そしてきっと、弟がらみで罪を犯すことになるんだろうなということも。
それにしてもやり切れなかったです。工藤兄弟の境遇が辛すぎて辛すぎて…
役所の女性に関してはミスだからあれだけど、警察官と児童養護施設の職員は自分勝手で身勝手すぎました。だからと言って殺されて当然とは思いません。それでも、殺人を犯すまで恨みを持ってしまう前に、2人の義父のようにカウンセリングを受けさせようと思ってくれる人はいなかったのかと、全てはたらればですけど思ってしまいます。
佳代が保護司になろうと思ったきっかけも辛かったですね。みんなが何かを抱えていて、自分の正義のために生きているような気がしました。
有村さんが剛君をビンタするシーンで、力が入りすぎて全身がむち打ちみたいになったと言っていましたけど、それは佳代を全身全霊で生きたからなんだと思いました。
佳代と工藤2人のシーンはいつも優しい空気が流れていて、弟と再会することが無ければ、ちゃんと更生出来ていただろうにな…ってやっぱり考えてしまいます。2人の周りにいた人たちも、優しかったですね。コンビニの店長さんもぐちぐち言いつつも佳代を見守って支えていましたし、みどりさんもお友達として素敵な人でした。まあ、みどりさんとはドラマのほうで色々あったからこそなんだろうけど。
W座だったので小山さんと信濃さんが感想を話されていましたけど、やっぱり保護司がボランティアだということが気になりましたよね。それを考えさせるにもこの映画はいいきっかけだったと思いました。
信濃さんが剛ちゃんの演技を絶賛してくれて嬉しかったです。
「この人売れるな」と思ったそう(笑)それはどうも^^剛ちゃんの出ている作品は全部観たいと思ったそうなのでぜひぜひ!見てみてください。「ヒメアノ〜ル」オススメですよ←番組は違いますけど、板谷さんと斎藤さんが絶賛してました。「人間失格」を見たら、この作品に登場した「中原中也全集」に反応するかもしれませんね。私はしました。
余韻の残る、素晴らしい作品でした。
マジで剛ちゃん凄かった…。いつも放たれてるエロフェロモン(by LiLicoさん)どこ行った(笑)
有村さんも、ハマり役だったなー。素敵でした。