連句会に通いはじめた一葉は、その縁から再び書店員の職を得る。新しい出会い、トークイベント、日々の小さな挑戦の積み重ねのなかで、何かをはじめること、選び取ることの大切さと豊かさが見えてきて−。
1番初めの一葉は書店員という職を失い、連句会にも祖母のお菓子番を引き継いだだけという後ろ向きというか立ち止まっているような印象でした。でも、連句会に参加するようになり、書店員という職を再び得て少しずつ前を向いて歩きだしたような感じでした。
今回は書店員としての仕事も慣れてきて、新たなことを始めて、視界も明るくなったような印象を受けました。トークイベント、読んでいるこちら側も過程からワクワクしました。私はどちらかというと保守的な人間なので新しいことを始めるのって苦手なんです^^;でも、一葉がトークイベントを催したり、蛍が小説を投稿したり、連句会の人達が新たなことを始めているのになんだかこちらも勇気づけられたりしました。
新たに登場した方々も皆さん素敵だったな…
この本を読むと和菓子巡りをしたくなるし喫茶店へ行きたくなります^^
<大和書房 2022.8>2022.12.1読了