高円寺のあづま通り商店街に事務所兼住居を構える“銀田探偵事務所”。5年前、「神崎透くんの失踪事件」が未解決に終わったのをきっかけに、所長だった父・龍一は専業主夫となり、現在はペット専門の探偵稼業を営む母・獅乃頼みの暮らし。そんな家庭に微妙な距離感を覚える長女・凪咲もまた、行方不明のままの神崎透の同級生・川上恵奈が事件の再調査を密かに依頼してきたのを皮切りに、高円寺の街のささやかな事件の調査に関わることに。その探偵熱は、高校生の長男・瞬矢をも巻き込み、やがて銀田家に思いもかけない波紋を呼んで―“黒猫”シリーズの人気作家が描く、新型コロナ以降の探偵と家族の物語。
5年前の失踪事件をきっかけに家族が変化した銀田家。5年前に依頼した元凶の恵奈が再び調査を依頼し、凪咲が引き受けたことで再び探偵家族はこの事件に巻き込まれていきます。
その事件の間にいくつか事件が挟まれていて、家族それぞれの視点で物語が進んで行きます。
フリーランスだし、探偵って言う突飛な仕事だし、コロナ禍だし、家計は大変だよね…(そこ?)
でも両親は当たり前として子供2人も探偵の素質はあるような気がするな。
どの事件も面白かったです。そして根底の事件の真相が驚きでした。まさかの理由だった…
<早川書房 2022.9>2022.11.21読了