旭川に金色の雨が降った日、青音(あおと)は「悪魔」に出会った。
その記憶が残る地で再出発した青音は、遺品整理の仕事にやりがいを感じ始める。
早逝した父親と仲良し家族の「約束の地」。
幼馴染の菊香が胸に秘めた、親子の絆への不安。
謎を解くたび、人一倍共感性が高い青音は心揺れ、自分がカウンセラーの紫苑に依存していることに気付く。
彼は「悪魔」かもしれないのに。
そしていよいよ、あの日の真相が明らかに。
クライマックスの第三弾!
春音が旭川を避けるようになったきっかけの真相が明らかになります。
なるほどと思いましたけど、ますます紫苑の本性が明らかになるのが怖くなるな…一体何をやったんだ…。それとも現在進行形?
最初の家族の話は長女の遥花の抱えていた悩みはなんだかすごくよく分かったな…
でも、亡くなった父親の想いがちゃんと家族に伝わったみたいで良かった。
そして菊香と、おじさんの話。直接聞けばすぐに分かることだけど、家族とか、血のつながりを考えるとそうやって色々画策をして真実を知ろうとしますよね。
まあ結果的に最悪の結果にならなくて良かった。
望春はとても優しい人。それと同時にとても繊細な人でもあったんですね…過去の話、辛かったな…。
次回はもっと過去の真相に近づいていくのでしょうか。怖いけど楽しみです。
<KADOKAWA 2022.6>2022.8.26読了